フリーランスのメリットのひとつとして「場所にとらわれず働ける」という点があげられますよね。
特にIT系フリーランサーは、インターネットさえあれば世界中どこでも働くことができるので、海外移住や長期滞在しながら働きたいと考えている人も多いでしょう。
実際にこの記事を書いている私も、「海外で暮らしながら働きたい」と思ったことがきっかけで、フィリピンのセブ島に住んで早5年目になります。
しかし、海外ノマドワーカーになるには、ビザの取得を始めとしたいくつかのハードルがあります。
とはいえ、ここで紹介するいくつかの国のように、日本人フリーランスでも長期滞在が可能なビザを取れたり、外国人でも生活しやすい国もあります。
この記事では「フリーランスとして海外移住しやすい国を8ヶ国」を紹介します。
海外ノマドワークを検討中のフリーランスは、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
フリーランスがビザを取りやすい・長期滞在しやすい国8ヶ国
ここで紹介する国は、下記の8カ国です。
フリーランス向けのビザが発行されている国や、観光ビザの延長で長期滞在が可能な国、比較的容易に永住権を取得できる国など、さまざまなタイプの国があります。
そのため、あなたがどのようなスタイルで海外ノマドワーカーとして働きたいのかをはっきりさせた上で、最適な国を選んでくださいね。
なお、今回紹介する移住しやすい国は、移住する人が日本国籍である場合を条件としています。
二国間協定などにより移住しやすくなっている国に関しては、国籍が異なるとビザ取得の条件が変わることがあるので注意が必要です。
それでは早速、各国の情報について簡単にみていきましょう。
1年間ノービザで滞在できる国|ジョージア
ジョージアで長期滞在をする場合、日本国籍を保有している人はビザ免除プログラムの対象となります。
そのため、1年以内であればノービザで滞在できるのがジョージア長期滞在の魅力です。
一般的に日本人がノービザで1ヶ国に滞在できる期間は、30日~180日に設定されていることが多く、ジョージアはその点で非常に優遇されているといえるでしょう。
ジョージアは1991年にソビエト連邦より独立してできた比較的新しい国家で、現地での生活費や滞在費が安いことも魅力の1つです。
複数の国を行き来しながら海外ノマドワーカーとして活動したり、日本とジョージアの2拠点を構えてフリーランス活動したい人におすすめです。
180日間ノービザで滞在できる国|アルメニア
アルメニアは前述のジョージアの隣国で、こちらもソビエト連邦から独立してできた国家です。
日本国籍保有者がアルメニアに滞在する場合、180日まではノービザで滞在できるので、この制度をうまく活用するのがおすすめです。
具体的には隣国のジョージアに1年滞在し、その後アルメニアに入国して6ヶ月間滞在するというパターン(いわゆるビザラン)を繰り返すことができるでしょう。
2019年時点では厳しく規制はされていないため、複雑なビザの手続きを避けたい方や、旅するように海外で働きたい方にとって有力な選択肢の1つになります。
アルメニアもジョージアと同様に滞在費が安く、生活費を節約したい人にもピッタリです。
また、首都エレバンをはじめとする主要都市にはいたるところにフリーWi-Fiが整備されており、回線環境も良好です。
デジタルノマドにとっては見逃せない国といえるでしょう。
フリーランスビザ・永住権を取りやすい国|ドイツ
ドイツはフリーランスビザを発行している国なので、フリーランスとして海外移住したい人に最適な国の1つです。
先進国なので生活水準にも問題はなく、長期滞在を検討しているフリーランスに特におすすめといえるでしょう。
フリーランスとしてドイツに移住する場合、必要書類を準備して渡航し、現地でフリーランスビザを申請するという流れになります。
その後はビザを更新しつつ滞在し、5年経過すれば、永住権(定住許可)を申請できるのでそちらを狙うのがいいですね。
ただし、フリーランスビザの申請にドイツ国内のクライアントからの推薦状が必要になるのでご注意してくださいね。
現地の知り合いや、すでにドイツに滞在している人から仕事を受ける際に、推薦状を発行してもらうなどの対策が必要です。
合法的な滞在期間が8年を超えるとドイツ国籍を取得する資格を得られるので、日本に帰国する予定がなく、ドイツに永住するつもりであればこちらもおすすめです。
ドイツはフリーランスとして移住・定住しやすく、先進国であるため社会基盤も整っており、移住先の国としてとてもおすすめです。
フリーランスビザを取りやすい国|オランダ
オランダも前述のドイツと同様、フリーランスビザを発行している国の1つです。
オランダの場合はドイツとは異なり、オランダ国内にクライアントがいない場合でも、フリーランスビザを申請できる点がメリットといえるでしょう。
その代わりに保証金として、4,500 EURをオランダの銀行に預け入れなければなりません。
また、オランダはドイツよりも英語が通じやすいため、現地語に不安がある場合でもある程度安心して生活できるでしょう。
EU圏内への移住を検討している人は、ドイツと共にオランダも検討対象にするのがいいですね。
フリーWi-Fiの整備状況なども先進国ですので問題はないため、ノマドで仕事をするデジタルノマドにも最適です。
生活費や物価が安く、日本から近い国|タイ
東南アジアでノマドワークを検討している方の、有力候補の1つがタイです。
ただし、タイに移住してフリーランスとして活動するためには就労ビザが必要になり、ビザの取得が難しいのでご注意くださいね。
基本的にはタイで法人を設立し、その法人の経営者として就労ビザを自身に出すという方法を取ることになるでしょう。
タイでフリーランスとして活動する場合、タイ国内での収入がない場合でも就労ビザが必要なので、違法就労にならないように注意してください。
就労ビザさえ取得してしまえば他の東南アジア諸国への移動も簡単で、日本からも近いので快適に活動できるでしょう。
開発途上国であるため環境に多少問題があるものの、都市部であれば生活しやすくなります。
短期滞在ビザを延長して長期滞在できる|フィリピン
フィリピンもフリーランスに人気のある海外移住先です。
フィリピンに中期~長期の滞在をする場合は、イミグレーションオフィスで短期滞在用のビザを延長するという作戦が使えるので、簡単に長期滞在をすることができます。
冒頭でも触れましたが、私もフィリピン生活をメインに、年に数回日本とフィリピンを行き来する二ヶ国生活を続けて早5年目になります。
長期滞在のためにビザランをしようと考えている人は、マレーシアや台湾に一時的に出国するのもおすすめですよ。
フィリピン国内でもマニラやセブ島はフリーランスの移住先として人気なので、ぜひ検討してみてくださいね。
特にセブ島では日本人フリーランスのコミュニティが活発なので、現地で人脈が広がり、新たなビジネスチャンスが広がるかもしれませんよ。
ノービザで90日間滞在できる国|マレーシア
マレーシアは東南アジアの中心付近にある国なので、マレーシアを拠点に東南アジアで活動したい方におすすめです。
ノービザで90日滞在できるなど、東南アジア諸国の中では長く滞在できる点が特徴と言えるでしょう。
ただし、2018年以降はビザランの規制が厳しくなっているため、再入国する際には別の国に数ヶ月滞在しておくことをおすすめします。
そのため、前述のフィリピンとマレーシアを行き来し、海外ノマド生活をするのもいいですね。
マレーシアは開発途上国の中でも発展速度が早いため、新たなビジネスの種が眠っているかもしれません。
ただし、ヘイズと呼ばれる大気汚染やインフラの未整備などの問題点もあるのでしっかりチェックしてから移住しましょう。
二国間協定で永住権が簡単に取れる国|パラグアイ
パラグアイは日本との間に二国間協定があり、永住権が比較的容易に取得できる国です。
そのため、永住目的で移住先を探している人におすすめの国といえるでしょう。
なお、一旦永住権を取得してしまえば、南米南部共同市場(MERCOSUR)加盟国相互に自由に入国できるので、南米中心にビジネス展開したい人にもピッタリです。
ただし、パラグアイは内陸開発途上国の1つで、経済状況や住環境にやや問題があります。
その点はしっかり確認してから移住してくださいね。
フリーランスの場合、パラグアイ国外にもクライアントを掴んでおくことをおすすめします。
まとめ|フリーランスなら海外ノマド生活も視野に入れてみよう
ここでは、フリーランスが海外で長期滞在しやすいおすすめの国を8カ国紹介しました。
今回紹介した国は、ビザプログラムの状況やインフラの整備状況・住環境・物価など、いずれかの面でおすすめの国です。
ただし、どの国にもメリット・デメリットがありますので、移住を検討している国が、あなたの目指すノマド生活にマッチしているかどうかをしっかり確認しておくことをおすすめします。
日本だけでなく海外にも拠点を構えることで、ビジネスチャンスが広がるかもしれませんよね。
海外移住に興味があるフリーランスの参考になれば幸いです!