比較的移住しやすく日本からも近いため、海外移住を検討している人にとってマレーシアは人気のある国です。
この記事では、フリーランスとして仕事をしつつマレーシアに海外移住するメリット・デメリットを紹介していきます。
滞在費も安くビザも取得しやすいので、東南アジアでの海外移住を検討している人、フリーランスとして働きながら長期で住める国を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
マレーシアってどんな国?
国名 | マレーシア(Malaysia) |
---|---|
地域 | 東南アジア |
首都 | クアラルンプール |
公用語 | マレー語 |
通貨 | マレーシアリンギット(MYR) |
政体 | 立憲君主制 |
マレーシアはマレー半島とボルネオ島に領土を持つ東南アジアの国家で、開発途上国であるものの、経済発展が著しく、今後の成長に期待できる国の1つです。
シンガポールやインドネシアとも国境を接しているため、それらの国と行き来しながら東南アジアで海外ノマド生活をおくりたいと考えている人にもオススメの国です。
首都のクアラルンプールを始めとするマレーシアの主要都市は、世界中から多くのノマドワーカーやフリーランスが集まっているため、新たなビジネスチャンスが眠っているかもしれませんね。
マレーシアは滞在難易度も低いので、海外移住を検討している人にオススメの国です。
マレーシア移住のメリット
最初に、移住先にマレーシアを選ぶメリットについて紹介していきますね。
世界中には多種多様な国が存在しているものの、その中からマレーシアを選び、海外移住するメリットには以下のような点があります。
長期滞在用のMM2Hビザが取得しやすい
マレーシアでは、長期滞在用のビザとしては比較的取得しやすいMM2H(Malaysia My 2nd Home)ビザが用意されています。
MM2Hビザを取得する工程に手間はかかるものの、他の国に比べると簡単に取得できるビザなので、マレーシアで長期滞在したい人は取得するのがおすすめです。
ビザプログラムについては後述しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
なお、短期滞在の場合はビザは不要です。
生活・滞在費が安い
日本などの先進国と比べてマレーシアは物価が安いので、日本で暮らすより滞在費を節約できるでしょう。
住居費・生活費共に安いので、なるべくコストがかからない国を探している人にとってマレーシアは見逃せない国です。
10万円程度あれば1ヶ月滞在することができるので、安く滞在しつつ、マレーシアでの海外生活を楽しみたい方にピッタリですね。
日本から近い
日本からマレーシアまでは約5,000kmで、直行便も就航しており、飛行機で7~8時間程度で移動できます。
そのため、頻繁に日本と行き来する方にとって非常に便利な国だといえるでしょう。
クアラルンプールとの直行便が就航している都市は、東京や札幌・名古屋・福岡などがあります。主要都市のほとんどに直行便が就航しているので便利ですよね。
経済発展が著しい
マレーシアは開発途上国ですが、経済発展が著しい国です。
そのため、今後ますますビジネスチャンスが増えていくことが予想されます。
IT系のフリーランスとして活動している方などは、マレーシアへの新技術の流入やIoTの進展とともに、新たな事業への扉が開かれるかもしれませんね。
マレーシアはまだまだ伸びしろのある国といえるので、大型のプロジェクトに携わる可能性があります。
現地で起業したり、マレーシア国内のクライアントを開拓したいと考えている人にとって、このメリットは見逃せませんね。
フリーランスとして海外に移住するなら、移住先の経済状況は獲得案件数や報酬にも関わるため、しっかりチェックしておく必要があります。
実際移住をする場合は、渡航後に混乱しないためにも、あらかじめ最新の情報を確認しておきましょう。
マレーシア移住のデメリット
マレーシアは日本人の移住先として人気がある国の1つですが、いくつかデメリットも存在しています。
中には移住後に後悔してしまいがちなポイントもあるので、しっかりチェックしておきましょう。
イスラム教国なので文化に慣れるのが大変
マレーシアは隣国のインドネシアと同様にイスラム教徒が多い国です。
そのため、街角の放送でアザーンが流れるなど、生活の隅々までイスラム教の文化が浸透しています。
ムスリムの方であれば移住してもマレーシアの文化に馴染みやすいものの、キリスト教など他の宗教を信仰している方の場合は、馴染みにくいと感じるかもしれません。
とはいえ、マレーシアはイスラム教国の中では比較的寛容なので、シャリーアなどは存在していません。
ムスリムでなければ法的に不利になるということはないため、その点は安心できるでしょう。
エリアによってはインフラ整備が不十分
マレーシアの主要都市においては、インフラはしっかり整備されています。
しかし、地方都市や田舎にいくとまだまだインフラ整備が不十分なエリアが見受けられるため、IT系のフリーランスの方などインフラが重要な仕事をされている方は十分に注意が必要です。
インフラ整備に不安を感じる場合は、クアラルンプールやペナンなどの主要都市に移住するのがオススメです。
マレーシアで英語は通じる?
海外で働きたい、海外移住したい、という方なら英語を学んでいる人は多いでしょう。
マレーシアでは英語が通じるかどうか、気になりますよね。
ここでは、マレーシアの言語状況について確認しておきますね。
英語は基本的に通じる
マレーシア国民は英語を第2言語として学んでいる人が多いため、基本的に英語が通じます。
ただし、独特の言い回しやアクセントがあり聞き取りが大変なので、滞在しながら、マレーシアならではの英語に慣れていく必要があるでしょう。
とはいえ、基本的に英語が通じるということは、海外に長期滞在する上で大きなメリットですね。
長期滞在ビザ(MM2H)の取得方法・手順
最後に、マレーシアに長期滞在する際に必要になる「MM2Hビザの取得方法」を簡単にチェックしておきましょう。
なおビザ申請の手続きは全て英語で行えます。
必要資金を準備する
MM2Hビザを取得するためには、下記の資金が必要です。
- 500,000 MYR以上の資産
- 10,000 MYR/月以上の収入
実際には、300,000 MYRをマレーシアの銀行に預けなければならないため、ぜひ余裕をもって資金を準備しておくことをオススメします。
資金を維持していることを証明するため、残高証明が求められるので、あらかじめ銀行に請求し発行しておいてくださいね。
必要書類を準備する
MM2Hビザを申請するためには以下の書類が必要です。
一部の書類はMM2Hセンターが用意しているオンラインフォームで作成できますので、前もって準備しておかなければなりません。
- ビザ申請用紙
- 経歴書
- IM12フォーム
- 申請用の写真
- パスポートのコピー
- 健康状態申告書
- 財産証明及び収入証明
- 無犯罪証明書
これらの書類の他に、人によっては結婚証明書や出生証明書などが必要になります。
この場合、英訳して外務省によるアポスティーユ認証を受ける必要があるので、十分に前もって準備しておくようにしてくださいね。
オンラインフォームは以下からアクセスできるので、一度チェックしておきましょう。
必要書類も変更されることがあるため、必ず最新の情報を確認してから準備するようにしてくださいね。
MM2Hセンターで申請する
必要資金や書類などの準備ができたらマレーシアに渡航し、プトラジャヤにあるMM2Hセンターに提出してください。
こちらは郵送でもOKなので、日本にいる間に提出しておくのがおすすめです。
申請後審査でOKが出れば仮承認となり、登録した日本国内の住所に承認書が送付されますよ。
マレーシアに渡航してMM2Hセンターで手続きする
仮承認が下りたら実際にマレーシアに渡航してください。渡航後はMM2Hセンターを訪問し、必要書類を提出して手続きを進めましょう。
無事に承認が下りれば、10年間有効のMM2Hビザが発給されます。
有効期限が満了する場合には延長することもできるので、必要な場合はMM2Hセンターで延長手続きをしてくださいね。
まとめ|東南アジアに移住するならマレーシアを検討してみよう
今回は日本人の海外移住先として人気があるマレーシアへ、フリーランスとして移住するための方法について紹介しました。
マレーシアは長期滞在用ビザを取りやすい国ですので、1つの国に長期滞在しつつ、起業やビジネスを展開したいと考えている人にもオススメの国です。
まずはノービザで短期滞在しつつ下見をして移住すると決断してから、一度帰国後にビザの手続きを進めることをオススメします。
移住先のメリットやデメリットをあらかじめチェックしておけば、渡航後に後悔や失敗することも少なく、満足できる移住生活を楽しめますよ。