居住地にとらわれず、世界中どこでも働くことができるフリーランスの仕事。
「せっかくだから海外に長期滞在・移住してみよう」
こう考えるノマドワーカーは多いですよね。
私もセブ島に移住して早5年目になりますが、安めの物価の国に滞在しつつ、好きな時間に自由な場所で働くスタイルは性に合っているかな、と思っています。
世界にはフリーランスが海外移住しやすい国がいくつかありますが、ここで紹介する「ジョージア」も、そんな海外ノマドワーカーに優しい国のひとつです。
フリーランスとして海外移住先を探している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ジョージアってどこ?どんな国?
国名 | ジョージア(საქართველო/Georgia) |
---|---|
地域 | 西アジア |
首都 | トビリシ |
公用語 | ジョージア語 |
通貨 | GEL |
政体 | 共和制 |
ジョージアは、隣国のアルメニアやアゼルバイジャンとともに、1991年ソビエト連邦から独立してできた国家です。
西アジアにあり、ヨーロッパとの境に位置している国で、滞在ビザの難易度や物価の安さなどの面から、フリーランスが移住するのにおすすめの国となっています。
公用語がジョージア語ですので言語面では大変かもしれませんが、簡単に移住できる国を探しているノマドワーカーなら挑戦してみる価値があるでしょう。
ジョージアへの移住を考えている人は、これからメリット・デメリットを紹介するのでぜひ参考にどうぞ。
ジョージア移住のメリット
ここではまず、ジョージアへ移住するメリットを紹介します。
主なメリットは以下の通りです。
- ビザなしで最長1年間滞在できる
- 物価が安い
- ビジネス環境ランキング上位
- フリーWi-Fiの整備状況が良好
- 簡単に銀行口座を開設できる
これらのメリットについて詳しく説明していきます。
ビザなしで最長1年間滞在できる
通常、多くの国で日本人がビザなしで滞在できる期間は30日~90日となっています。
しかし、ジョージアはノービザで1年間滞在できるので、簡単に長期滞在したい人におすすめです。
面倒なビザ取得の手続きをすることなく、長期滞在できる国を探している人には必見といえるでしょう。
また、本格的に移住する前に海外移住を体験したい人にもおすすめです。
物価が安い
ジョージアの物価は主要先進国と比べると大幅に安く、生活費を抑えたい人にとっては見逃せません。
住居費・生活費ともに先進国に比べてかなり安価なので、うまく生活すれば大幅に節約することができるでしょう。
「海外移住するなら、物価の安い国で余裕のある生活費を送りたい!」
こう考えている人にジョージア行きは有力候補となりそうですね。
ビジネス環境ランキング上位
ジョージアは世界銀行が発表している「Duing Business(ビジネス環境の格付けランキング)」で、上位にランクインしている国です。
2019年現在は第6位で、法制度の整備などが高く評価されています。
ビジネス環境が良好ということは現地でビジネスを展開しやすいということになるので、海外でビジネスを展開したい・起業したいと考えている人にとってもおすすめの国といえるでしょう。
企業を設立するのも比較的簡単
国によっては会社設立に手間がかかったり、外国籍の人が代表を務めるのが大変だったりすることがあります。
しかし、ジョージアでは簡単に法人を設立できるので、事業拠点としてもおすすめです。
とはいえ、会社設立には住所が必要になるため、実際に入国して居住場所を確保してから手続きをすることになるでしょう。
フリーWi-Fiの整備状況が良好
IT関連のノマドフリーランサーなら、外で仕事をする場合にフリーWi-Fiを利用する機会が多いですよね。
そうなると、インフラの整備状況が気になってしまうものです。
ジョージアは首都トビリシを始めとした主要都市におけるフリーWi-Fiの整備状況は比較的良好で、カフェや地下鉄・公共施設では概ね利用可能です。
そのため、文字通り「好きな場所で働く」ことができるでしょう。
田舎町ではこの限りではないものの、都市部を拠点としてノマドワークをしようと考えている方は、とくに問題ないと判断できそうです。
簡単に銀行口座を開設できる
海外で事業をするためには銀行口座を準備する必要があるものの、国によっては移住してもなかなか銀行口座が開設できないことがあります。
しかし、ジョージアでは外国籍の人でも簡単に銀行口座が開設できるのでとても便利です。
口座開設に必要なものは、
- パスポート
- ジョージア国内の住所
- SMSが受信できる電話番号
ですので、しっかり準備してから銀行に向かいましょう。
もし、口座開設する銀行に迷った際は、ジョージア国内最大手のBank of Georgiaがおすすめです。
なお、Bank of Georgiaの口座は、GEL・USD・EUR・GBPに対応しているため、預金は基本的にUSDで保管して必要に応じて現地通貨のGELを入金するという使い方もできるでしょう。
日本の銀行に預金しているよりも、金利が高いので、ジョージアの銀行に預けた方がいいかもしれません。
このように、ジョージアは滞在面やビジネス面において、フリーランスとして海外移住する多くのメリットがあります。
ジョージア移住のデメリット
とはいえ、ジョージアに移住にもいくつかのデメリットがあります。
海外移住してから後悔しないためにも、デメリットについてもしっかりチェックしておきましょう。
主なデメリットは次のとおりです。
- 都市部でしか英語が通じない
- 現地通貨を稼ぎにくい
- 永住目的には向いていない
これらのデメリットについても詳しく紹介しますね。
都市部でしか英語が通じない
繰り替えしになりますが、ジョージアの公用語はジョージア語です。
都市部のホテルやレストランでは英語が通じますが、基本的にはジョージア語、もしくはロシア語ができるのがベストです。
英語もロシア語も苦手…という方は、生活で困ってしまうシーンがないとも限りませんので注意が必要です。
現地通貨を稼ぎにくい
前述の通り、ジョージアは物価が安い国なので現地通貨を稼いでも全く儲からない可能性があります。
そのため、現地でビジネスをして大きく稼ぎたいと考えている方は注意が必要です。
現地では大きな利益が出ているように思えても、外貨ベースでは利益にならないことがあるので注意が必要です。
永住目的には向いていない
ジョージアにはビザなしで1年間滞在でき、途中で隣国に出国して再入国すれば、さらに1年間滞在することができます。
しかし、この滞在方法は正式にビザを取得して滞在する方法とは異なり、制度の変更があればすぐに長期滞在できなくなる可能性があるでしょう。
したがって、永住許可などの正式なビザを取得して長期滞在したい人には向いていません。
このような人は、フリーランスビザから永住権に切り替えられる国もあるので、そちらへの移住を検討してみてくださいね。
ジョージア長期滞在・移住を楽しむ方法
最後に、フリーランスとしてジョージアに長期滞在したり、海外移住生活を楽しむ方法を紹介しますね。
次のポイントを押さえておけば、ジョージア生活がより楽しくなりますよ。
先進国のクライアントとの関係を維持する
前述の通り、ジョージアは物価が安いため、現地通貨を大きく稼ぎにくい国です。
そのため、日本やアメリカ・ドイツなど先進国のクライアントとの関係を維持することが大切といえるでしょう。
先進国のクライアントは報酬も高いので、物価の安いジョージアで生活するには良い収入源となるでしょう。
現地でビジネスを展開する場合でも、先進国相手のビジネスをするのがおすすめです。
ジョージア語を必死で習得する
ジョージアの公用語はジョージア語で、日常会話は基本的にこれで行われます。
トビリシの中心部や観光地以外では、英語や他の言語がほとんど通じないため、現地で生活するにはジョージア語を習得するのがベターです。
ジョージア語はあまり馴染みがなく、表記に用いる文字も独特なので習得には時間がかかりますが、マスターすれば現地の方との交流や観光など、ジョージア生活を楽しく過ごせるでしょう。
まとめ|ジョージア移住で快適なフリーランス生活を
今回は、フリーランスが移住しやすい国の1つとして「ジョージア」を取り上げてみました。
ジョージアはビザなしで長期滞在できるので、複雑な手続きもなく、初めて海外移住に挑戦する人におすすめといえるでしょう。
現地通貨の稼ぎにくさや言語の習得難易度など、いくつかのデメリットがあるものの、滞在のしやすさという面では大きなメリットがありますよね。
隣国のアルメニアもビザなしで長期間滞在できる国なので、2カ国を行き来しながら滞在するのもいいですね。
あなたのライフスタイルやビジネススタイルに合わせて、楽しく滞在してみてくださいね。