海外就職を経て、海外でフリーランスのノマドワーカーになって約5年。
アラフォーシングルマザーのナインです。
アラサーになるにつれ、将来が漠然と不安になり始めますよね。
「もう30代…ここはひとつ仕事を辞めて、思い切って語学留学でもしてみよう!」
こんな人もいるのではないでしょうか。
私が語学留学に踏み切ったのは、数年間携わっていた府の大きなプロジェクトが終了し、
こんな状況になったのが、ぎりぎりアラサーだった34歳の頃でした。
ワーキングホリデービザはすでに年齢制限で難しかった私は、自分で学生ビザを申請して留学する方法を選びました。
- フィリピン留学 1ヶ月(結局、2ヶ月滞在)
- イギリス留学 11ヶ月(7ヶ月くらいで退散…)
全く英語が話せなかった私は、費用が安いフィリピン留学で英語をみっちり勉強し、イギリス留学、そして留学後は「イギリスでどうにかして働ける場所を探す」こんな計画です。
結果、留学は失敗だったと言えると思います。
とはいえ、34歳で日本を出てから一度も日本に帰らず(定住という意味で)、海外就職をした後、海外フリーランスとして働いているので、失敗半分・成功半分というところです。
この記事では、私のアラサー留学体験談をもとに、アラサー留学に失敗する人の特徴や失敗しないための方法など、解説していきます。
目次
アラサー留学、高い確率で失敗する人
私がアラサー留学に失敗した理由
具体的にアラサー留学の何が失敗だったかと言うと、
- 語学力が伸びなかった
- イギリスで仕事をみつけられなかった
大きくこの2点です。
語学力が伸びなかった
その頃から私はフリーランスとして働いていたこともあり、語学だけに集中できる状態で語学留学したわけではありませんでした。
英語なんて大学受験以来まともに勉強したことのないアラサーが、仕事をしながら基礎を思い出すだけでも1-2週間かかります。
仕事が急に忙しくなって授業にでれなかったり、復習の時間に充てるべき夜の時間を仕事に充てたり、英語は全く伸びなかったです…。
よく「海外生活すれば英語は話せるようになる」と言われますが、やはり自主的に追い込んで勉強したり、海外の方とコミュニケーションをとらなければ英語は上達しません。
むしろ無理して留学までしなくても、日本で、
こう思うほどです。
本気で英語力を伸ばしたい人は、私のように失敗しないよう、お金にも気持ちにも「余裕のある留学」をしてくださいね。
「働きながら〜」「いつかは〜」このように悠長にしていると、英語はいつまで経っても伸びません。
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私の最終目標は、イギリス留学後、イギリスで働くことでした。
短期学生ビザ(Short-Term Study Visa)と呼ばれるビザで、語学学校の学生として入国した私は、滞在中に英語を伸ばして、就職先を探す計画を立てていました。
ですが「就職先を探す」ってざっくりしすぎてますよね…。
三十路をゆうに超えた大人が、
このように自惚れていたんでしょう…恥ずかしすぎます。
しかも、イギリスに行った当時の英語のレベルは、まだまだ話せないどころか聞き取りすらも危うい状態でした。笑
イギリスで働くには就労許可のあるビザが必ず必要です。
就労ビザは企業側が外国人雇用者に対して発行するビザで、手続きは面倒だし、費用もかかります。
つまり、企業側は「どうしてもこの人(私)を雇いたい!」と認めてくれない限り、ビザなんて発行するのは面倒臭いし、そんな煩わしいことしたくないのです。
ワーキングホリデービザの所持者が、海外で仕事を見つけられる理由は「ビザ」にあります。
企業側は面倒な手続きや費用をかけなくても、ワーホリビザ所有者はすでに就労が許可されているビザをもっているのです。
ワーホリビザの有効期限が切れた途端、帰国する人は多い理由もここにあります。
ビザの話にそれてしまいましたが、「明確な就職に対する目標も持たず、英語力もないままダラダラと過ごしてしまった」ことが、イギリス留学の失敗かなと思います。
就職先を探すどころか、友人はほぼ日本人だけ、日常会話ですらネイティブのイギリス人の言っていることが聞き取れない…
こんな状態で、結局最大11ヶ月滞在できるところ、私は逃げるようにしてまたフィリピンに戻ったのでした…。
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アラサー留学に高い確率で失敗するだろう人物像は下記のとおりです。
- 明確な留学後の計画がない人
- スキルや資格がない人
明確な留学後の計画がない人
これは私の失敗談からも言える通り、具体的な目標と、達成へのスケジュールがなければ、語学留学って「なんとなく」終わってしまいます。
例えば、本気で翻訳家を目指す人は「〇〇までに、IELTS7.0」など、少々スパルタでも目標を明確にすべきです。
スキルや資格がない人
「英語が喋れるようになったら、世界中で仕事先がある」
こんなふうに思っている方はいませんか?
正確に言うとこれは正しいとも言えますが、海外で働くには、前述の通り「就労許可のあるビザ」が必要です。
英語を話せることを特別なスキルだと勘違いしている人は多いですが、英語は単に海外生活に必要な「基本のスキル」です。
海外で働くとき、強いアピールポイントになるわけではありません。
日本で働くことを想像してみてほしいのですが「私、日本語が喋れるんです!えっへん!」とはならないですよね…。
例えば「ITスキルがあります。英語もビジネスレベルです」
何かのスキルや実務経験・資格があることに加えて、英語が出来る、これで海外で就職できるのです。
後述しますが、むしろ日系企業で働く場合であれば、この「何かのスキル」の方が、英語力より重視されることも少なくありません。
- Webデザイナー・ライター・プログラマーなどのIT系スキル
- 世界中で通用する資格保持者、美容師・看護師・調理師など
- 寿司職人など、日本の伝統技術の保持者
世界中どこでも通用するITスキルをはじめ、美容師や看護師・日本文化として認められているスキルなど…英語力ももちろん必要ですが、まずスキルです。
これらの経験があった上で英語もペラペラだと、海外で働くハードルはかなり低くなります。
34歳・英語力なしで海外就職できた理由
イギリスで自分の英語力がまだまだ「海外で働くレベル」に達していないと痛感した私は、公用語が英語のフィリピンへ舞い戻る計画をたてました(笑)
もう一度きちんと語学を学び直そうと思ったのです。
どうにか安く、できれば無料で語学留学できないかと考えた私は、
このように、以前留学していた語学学校に図々しい交渉をしました。
結果はOK。
フィリピンに戻った私は、いそいそと英語を勉強しま…せんでした(笑)
結局このときもフリーランスの仕事と語学学校のHP制作で忙しくなってしまい、あまり英語の勉強に身が入らなかったのが本音です。
これは「英語を真剣に勉強できなかった」という意味で、2度目の失敗ですね。
ちなみに、私は懇意にさせていただいていた語学学校があったので、図々しくも自ら無料留学をお願いをしましたが、「0円留学」というかたちで、数時間の実務と引き換えに、無料で語学留学できる語学学校もあります。
海外就職できる人
ある日私は、友人から「某有名IT系企業が求人募集している」と教えてもらいます。
日本でも有名な某IT企業がフィリピン支社をもつとのこと。
日本人マネージャーの募集でした。
- 社会人経験は10年近くブランクあり
- 34歳
- 英語力ほぼ0
英語も話せないし、社会人経験も久しくないし、年はすでに34歳。
かなり不利だとは思いましたが、絶対に自信があったのが「ITスキルと知識・経験」です。
当時、すでにIT業界での職歴は10年以上。
プロジェクトマネージメントやWebマーケティングに関する知識やスキルには、かなり自信がありました。
求人に応募し、日本とのスカイプ面談…面談して15分後には、すでに採用が決まっていました。
このように、日系企業に就職する場合は、高い英語力を求められることは少なく、重視されるのは経験や知識・資格です。
英語力に関する質問なんて、面接では一切ありませんでした。
TOEICも受けたことがなかったので、スコアも特に聞かれませんでしたし、履歴書にも書いていません。
「英語が喋れたら海外で働ける」これは幻想です。
日本で就職する場合も海外で就職する場合も、基本的に求められる人物像は同じです。
英語は「プラスα」のスキルに過ぎないのです。
アラサーは留学前にスキルをつけるべし
語学力ゼロの34歳が、セブ島へ語学留学を機に、約5年も海外生活できているのですから、
「アラサーの留学は決して遅くはありません」
留学や海外就職では、海外の文化や語学に触れられる、日本ではできない素晴らしい経験ができます。
しかし、アラサーの留学には危険性が伴うことは重々認識しておいてくださいね。
留学に失敗して帰国し、日本でまた就職先を探すとき、
「なんのために語学留学してたの?(笑)」
しっかり目的意識を持たずに行動してしまうと、こうなってしまいますよ。
学生や20代前半ならまだしも「アラサーにもなって計画性のない行動をとる人」というレッテルを貼られてしまっては…何のために留学したのか分かりません。
留学の予定を立てたら、
- 安いオンライン英会話で英語の事前学習をしっかりやる
- 留学後の将来設計、計画・目標をたてる
最短で英語スキルを習得できるよう日本で事前に基礎をしっかり復習しておくと、留学した後の英語も伸びやすいです。
さらに、留学後の就職や仕事についてもしっかりと事前に計画しておきましょう。
英語力は少し伸びたものの、帰国後、結局全く英語を使わない職場に就職する人は山ほどいます。
もしあなたに「本気で自分を変えたい」という強い意思があるなら、少し遠回りにはなるかもしれませんが、計画をもって留学計画をすすめていきましょう。