現金主義のフィリピン。
公共料金の支払いは窓口へ行き現金払い、タクシーに乗っても現金払いで「お釣りない」のトラブル多し…
フィリピンの国民は、クレジットカードなんてとんでもない話、8割がた銀行口座さえ開設しておらず「キャッシュレス決済」なんてまだまだ縁遠いのが現状ですよね。
そんなフィリピンですが、近年ショッピングモールなどで「GCash」の表記をよくみかけるようになりました。
このGCashとは「フィリピンの電子マネー」
最近日本でも多くみられるようなQRコード決済ができたり、個人送金や海外送金、公共料金の支払いをアプリで完結できるキャッシュレスサービスです。
さらにGCashにはキャッシュバックがあったり、期間限定のプロモなども用意されており、現金払いよりお得な仕組みになっています。
毎月の支払いでのストレスから開放されるため、また、支払い履歴から家計管理も楽になるため、GCashを本格的に使ってみることにしました。
GCashとは
GCashとはフィリピン大手通信会社である「Globe Telecom」が提供しているキャッシュレスサービス（モバイル・マネー）です。
電子マネーGCashにより、日本のソフトバンク株式会社が100％出資している「SBペイメントサービス株式会社」と、Globe Telecomの子会社である「GXI」と提携し、日⇔比間の格安海外送金サービスも提供しています。
*ちなみに「トランスファーワイズ」とも連携しているので、海外送金の受け取り先として安くておすすめです！
GCashでできること
下記は、本ブログ執筆時点のGCashアプリ内のスクリーンショットの一部です。
- ロード（携帯料金のプリペイド）の購入
- 公共料金の支払い
- ショッピングモールやオンラインサイトでの決済
- 個人送金/海外送金
- 投資商品の購入
などなどたくさん。
この他にも映画館の予約、保険金やローンの支払い、面白いサービスでいうと「Borrow Load」のように友人にロードをプレゼントできるメニューなど豊富にあります。
GCashのメリット
GCashのメリットは主に以下の通りです。
- 支払いが楽になる
- キャッシュバックがあり現金払いよりお得
- 家計管理が楽になる
こちら解説していきますね。
支払いが楽になる
前述の通り、本当にフィリピンでの支払いって煩わしいし、時間がかかりますよね。
わたしは電気代（Veco）・通信費（Globe）・水道代などの光熱費を毎月「わざわざ窓口に出向いて」支払っていました。
コンビニなどでも支払いはできるのですが、オフラインや機械の故障で払えないというトラブルもよく起こるので、確実に支払える窓口で支払うことにしているんですよね。
お家にいながらスマホで公共料金の支払いや携帯のロードが買えるなんて、時間も交通費も節約できる最大のメリットではないでしょうか♪
キャッシュバックがあり現金払いよりお得
GCasはプロモやキャッシュバックキャンペーンが頻繁に開催されています。
例えば ▼ のようなキャッシュバックキャンペーン。
こちらはGCashで支払った額の100%がキャッシュバックされるというキャンペーンです。期間限定ですし、諸々の条件はありますが、現金払いよりもお得なことは確かです。
家計管理が楽になる
GCashアプリ上でチャージされた金額や利用明細などを管理するので、紙のレシートを保存しておくより便利で、家計の管理が楽になります。
その他にも、
このやり取り、フィリピンに住んでいる人ならもう何度も経験されていると思いますが…（笑）
GCashの普及によって、こういったやり取りがどんどん解決されるんじゃないかなと思っています。
GCashのはじめ方
ここからGCashのアカウント開設方法を紹介します。
基本的な流れは、アプリをダウンロードして、個人情報を登録するだけなので5分もあれば簡単にアカウントを開設することができます。
- GCashアプリでアカウント開設
- 本人認証
- GCashへの入金 / 支払い
- *デビットカードの入手
この記事で紹介するのは上記の「1」と「2」のみです。
GCashに入金（チャージ）して実際に使う方法については別記事で別途ご紹介しますね。
GCashアプリでアカウント開設
- GCashアプリ
- 電話番号
- Emailアドレス
1. GCashアプリのダウンロード
GCashアプリをダウンロードします。2. 登録1
“REGISTER”をクリックし、登録をすすめます。
3. 電話番号の登録
お使いの電話番号を登録します。
GCashからのお知らせなどがSMSで届きますので、必ず利用可能な電話番号を入力してくださいね。
4. 認証キーの入力
認証キー（authentication code）がSMS経由で届きますので、受信した番号を入力します。
5. アカウント情報の入力
- First Name : 名前
- Last Name : 名字
- Birthdate : 生年月日
- Address : 住所
- Nationality : 国籍 など
これらを入力します。
6. PINコードの設定
任意のMPIN PINコードを設定します。
7. 登録完了
これでアカウント開設は完了です！
ここまでの手続きで、GCashの基本的な機能は使用可能になります。
本人認証
実際に支払いなどでGCashを利用するには、GCashアプリへ「入金」＝「電子マネー化」しなければなりません。
GCashへの入金は下記の通り、店舗や提携マシンでチャージ可能です。
スクリーンショットなので途切れていますが、コンビニのセブンイレブンで入金することもできますよ。
ですが…取扱店舗までわざわざ足を運んで入金する、ってすごく面倒ですよね。
PayPalやクレカ・デビットカード・銀行口座と連携しての入金も実は可能なのですが、その機能を有効化するには「本人認証」が必要になります。
わたしはセキュリティの面・煩わしさの面を総合的に考えた結果、
- モールに行くついでにチャージ
- どうしてもチャージする時間がない時はPayPalでチャージ
この2択ができるようにと考え、本人認証することにしました。
本人認証に必要なもの
本人認証はGCashアプリ内で、
- パスポートなどの身分証明書
身分証明書さえあれば、審査時間を含めても10分ほどで完了します。
フィリピンのことだからもっと時間がかかるのかなと思ったのですが、不備がなければすぐ認証されるものなんですね。少し意外でした。
本人認証の手順
1. 本人認証スタート
“Verify now”をクリック
2. IDを選択
認証に使うIDの種類を選択してください。
わたしはパスポートを選択しました。
3. IDとセルフィーのアップロード
カメラモードに切り替わりますので、
- パスポートの写真
- セルフィー
上記2点を撮影し、次へ進みます。
4. 個人情報の入力
読み込まれたパスポートの情報が反映されていますが、さらに個人情報を追記します。
- First Name : 名前
- Last Name : 名字
- Birthdate : 生年月日
- Address : 住所
- Nationality : 国籍
など、入力していきましょう。
5. 送信完了
本人認証の申請は完了です！
6. 認証結果
SMSに認証結果が届きます。わたしの場合は申請から10分ほどで本人認証できました。
ここまでで本人確認は完了です。
これにてGCashの全機能が利用できるようになりました！
GCashのデメリット
最後に、GCashのデメリットについても紹介しておきますね。
GCashを使いはじめて便利にはなりましたが、使いにくいなと感じる面もあるのが本音です。
- 入金が面倒
- オフラインであったり、端末の調子が悪く使えないことがある
- セキュリティ面が不安
入金が面倒
GCashの基本的な機能は本人認証しなくても使えます。
「本人認証したくない」
「クレカなどセキュリティが不安なので登録したくない」
このように「本人認証をしたくない」人は、オンラインバンキングやクレジットカードでのチャージ機能がつかえないため、店舗に足を運び、現金からGCashへチャージする必要があります。
オフラインであったり、端末の調子が悪く使えないことがある
フィリピンあるあるですが、オフラインで端末が使えないということよくありますよね…。
セキュリティ面が不安
大手のGlobeですから、セキュリティはそれなりに対策はされているはずです。
…がここはフィリピンです。
かなり少々心配ですので、クレカや銀行口座と紐づけする際は自己責任で慎重におこないましょう。
まとめ
以上、GCashとは〜GCashアカウントの開設方法でした。
フィリピンでキャッシュレスな生活がおくれると便利ですよね！
わたくしナインは「お釣りがない地獄」と「支払いのために長蛇の列に並ぶストレス」から一刻も早く開放されたく、GCashをしばらくフル活用してみようと思っています。
