フリーランスとして働く女性にとって、産後の仕事は不安ですよね。
特に初めてのお子さんを出産予定で、周りに育児に協力的な人がいない場合、初めての子育ての不安〜生活の不安まで、ありとあらゆることが不安に感じられると思います。
「産後に仕事が激減してしまうんじゃない?」
こんな風に考えている女性フリーランサーは多いのではないでしょうか。
筆者もフリーランス女性のひとりですが、1年前の出産時まで、産後の仕事について色々不安を抱えていました。
産後1年経った今の状況はというと、
この記事では筆者の体験談をもとに、フリーランス女性が産後も仕事を失うことなく稼ぎ続けている事例を紹介します。
目次
37歳・女性フリーランス。筆者の産後の事例
海外に住んでいるため両親など子育て面で頼れる人がいない状態。
そして、パートナーはいるけど事情があってパートナーの収入は全く期待できない”未婚のシングルマザー”…。
これが筆者の状況でして…なかなか過酷です(笑)
フリーランスの女性の産後の仕事復帰はいつ?
仕事を長く休むわけにはいかない状態で、第一子を出産。
筆者が仕事復帰したのは、なんと出産当日でした。
仕事を再開した時期は、出産後も働き続けた288人のうち45%が産後1カ月以内、59%が2カ月以内だった。3日以内に再開した人も1割近く、出産当日という人も3%ほどいた。
朝日新聞DIGITALより引用
3%の中に入っています(笑)
出産当日とまではいかなくても、”フリーランスの半数、産後1カ月以内に仕事再開” という上記のアンケートからもわかるように、出産後すぐに仕事復帰するフリーランサーや経営者の女性は多いようです。
所得保障も手当もないというフリーランスの社会的問題に関してはここでは敢えて触れないでおきますが、やはり精神的にも経済的にも余裕がない人が多いということではないでしょうか。
筆者も初めての出産で子供を育てていく不安と経済的プレッシャーからか、産後すぐに探したのはスマートフォンでした。
意識はフラフラでしたが、仕事のメッセージチェックをしたかったんですよね(笑)
産後、仕事はなくなるの?
冒頭でも述べたように、結局出産によって仕事は全く減りませんでしたし、不思議なことに産後1年経った今、収入は増えています。
産後は仕事が激減するかもしれない…といった不安は取り越し苦労でした。
筆者が出産を迎えるにあたり、仕事を失わないように気をつけていたのは下記の4点です。
- クライアントと信頼関係を築いておく
- 自分にしかできない仕事を確保しておく
- 企業と契約を結んでおく
- 協力者をみつけておく
- 長時間稼働しなければならない仕事は受けない
クライアントと信頼関係を築いておく
フリーランスとして当たり前のことなのですが「クライアントとの信頼関係を築いておくこと」これを怠っていると、産後でなくても100%仕事は減っていきます。
筆者もフリーランスの方に仕事を外注しているので、クライアント(発注側)の気持ちがわかるのですが、クライアントがフリーランスに仕事を依頼するときに不安に感じていることとは、
スケジュール通り、依頼したものがあがってくるか
クオリティは最低限必要ですが、この1点に尽きるのです。
スキルがありクオリティの高い仕事ができるフリーランスでも、納期を守らずホウレンソウできない人には発注したくないんです。
極論ですが、それであれば多少クオリティは落ちたとしても、ホウレンソウとスケジュール管理が出来るフリーランスに委託したいものなんですね。
普段からの信頼構築はもちろんですが、出産・産後のスケジュールの共有も怠らないようにしていました。
自分にしかできない仕事を確保しておく
出産を控えた女性・子持ちの女性というのは、仕事において「信頼ならない」とみられてしまいがちなことは否めません。
というのも前述した通り、クライアントがフリーランスに求めていることは「納期に依頼した仕事がきっちりあがってくるかどうか」だけです。
産後はスケジュールがたてにくくなるので「当てにならないな」と思われてしまいがちです。
つまり、代替えの効く誰にでもできる仕事ばかりをしていると、出産の間に代わりの人に仕事を取られてしまう可能性が非常に高くなります。
例えば筆者の例ですが、海外在住のため海外の安いリソースを使って英語の案件を受注できます。
英語力×安い人材をマネージメントでき、プロジェクトを期日内に納品できる人はなかなか日本にはおらず、代替がききません。
たとえ引受け可能な企業があってもコストが高くなります。
筆者のケースは再現性の低い事例ですが「あなたしかできない強みを商品化すること」と考えると、何かヒントが見えてくると思います。
企業と契約を結んでおく
筆者が抱える仕事で、日本企業と毎月定額支払いの業務委託契約を結んでいる案件があります。
フリーランスの職種によっては毎月定額の契約を結ぶのは難しいかもしれません。
ですが、例えばWebサイトの運営・保守など、定期的に作業が発生する業務がある場合、きちんと契約を結んでおけば産後も安定して仕事を続けられますし、収入も途切れません。
継続案件がある場合は是非契約を結んでおきましょう。
協力者をみつけておく
産後でなくても、フリーランスを長く続けるには「協力者に再委託できるような仕事」を受けるようにしておくことも重要です。
フリーランスは体が資本。
出産だけでなく、病気などの理由で急に働けなくなる可能性がありますよね。
利益は目減りしてしまいますが、クライアントの信頼を失ってしまっては意味がありません。
業務を再委託できる協力者と一緒に仕事することはリスク分散にもなるため、是非体制を整えておきましょう。
長時間稼働しなければならない仕事は受けない
産後は思っている以上に働けません(笑)
2時間に一度のミルクで常に睡眠不足ですし、赤ちゃんは思い通りに寝てくれないし…産後3ヶ月ほどは体調も安定しませんし、時間のコントロールがとても難しくなります。
- WebデザイナーがWebサイト制作を受託する
- プログラマーがプログラミング案件を受託する
こういった類のあなた自身が長時間稼働しなければならない案件は、産後すぐには受けないようにしておきましょう。
もしくは、あなたはマネージメントやディレクションを担当し、実務を協力者に再委託できる状態を整えておくこと。
クライアントとの信頼関係が一番大事ですが、コントロールのきかない産後は特に注意して案件を受注しましょう。
まとめ
産後当日から働いていた筆者ですが、携帯だけで完結できるディレクションの仕事などを中心に受注していました。
また、契約案件は毎月決まった時期・業務内容を遂行するのみでしたので、予定がたてやすく、産後の大変な時期を乗り切ることができました。
妊娠判明以前からすでに種を撒いておくことばかりになりましたが、産後の仕事は、これまでにクライアントと築いてきた信頼構築と受注体制によって大きく左右されます。
まだ全く準備できていないという方は、是非出産以前に備えておきましょう。
もし「準備が不十分なまま妊娠が発覚してしまい、産後の仕事が不安…」こんな方がいらっしゃったら、フリーランス求人の探し方をご一読くださいね。