フリーランスとして自由に働きたいと考えたとき、海外でノマドワーカーとして働きたい方も多いのではないでしょうか。
私も海外移住をしてみたいと思ったことがきっかけで、紆余曲折を経て、フィリピンのセブ島に住んで5年目になります。
この記事では、フリーランスが海外移住先を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを紹介します。
海外旅行とは異なり、海外ノマドワーカーとして働くためには、滞在ビザの問題をはじめとしていくつかの注意点があります。
あなた自身が「海外ノマド生活で何を重視するか」をはっきりさせた上で、移住先の国について調べれば、衝動的に動いて失敗することも少なくなりますよ。
目次
海外ノマドワーカー移住国選びのポイント8つ
フリーランスとして海外ノマドで働く場合、下記のポイントをしっかり確認しましょう。
基本的にビザなどの面で滞在許可を受ける難易度が低く、経済状況が安定していて、現地でビジネスをしやすい国を選びましょう。
それでは、上記のポイントについて詳しく説明していきます。
海外に出てから後悔しないためにも、海外ノマドを検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。
1. 滞在難易度(ビザ)
海外移住もしくは長期滞在するためには、その国に合法的に滞在しなければなりません。
海外に長期滞在するためには必ず何らかのビザが必要になるため、ビザの取得難易度はあらかじめしっかり確認しましょう。
フリーランスとして海外で活動するためには、基本的にフリーランスビザや就労ビザを取得しなければならないため、旅行などの短期滞在に比べてビザ取得難易度は高くなります。
そのため、ドイツやオランダのようにフリーランスビザを発給している国や、フィリピンのように短期滞在用のビザを延長しながら滞在できる国を選ぶのがいいでしょう。
中にはビザランをして合法的に滞在期間を延長できる国もあるので、様々な国を旅する海外ノマドワーカーになりたい方は、こういった国を選ぶのもおすすめです。
国によっては自国内で収入がなく、国外のクライアントを相手にしてフリーランスとして活動する場合でも就労ビザが求められます。
不法就労で強制退去にならないためにも、移住先の移民法はしっかり調べておきましょうね。
2. 治安
移住・滞在先の国で安全に生活する上で、治安の良し悪しは重要な要素です。
治安に問題がある国はさまざまな犯罪に巻き込まれるリスクがあるので、十分に注意する必要があります。
海外旅行保険でカバーされましたが、セブ島で海外生活をしている私も、実際iPhoneを盗まれた経験があります。
基本的に先進国は治安が良いものの移住難易度が高く、開発途上国は移住しやすい分、治安に問題がある国が多いです。
特に南アメリカには治安が非常に悪い国が多いので、移住を検討している人は十分な注意が必要です。
3. 公用語
海外生活する上で言語の問題は切り離せません。
何らかのビザの手続きをする、滞在先の家を借りるなど、意外にもあらゆる場面で「現地の言語力」が必要になるシーンがあります。
移住先の国の公用語をある程度習得しておく、もしくは英語が公用語の国を選ぶことをおすすめします。
現地の言語を話せるのが一番良いですが、現地語以外に英語が通じる国は非常に多いので、ある程度英語ができれば移住先選びが楽になりますよ。
ちなみに私の滞在しているフィリピンの公用語は「タガログ語(セブ島はビサヤ語)」と「英語」です。
私はタガログ語もビサヤ語も全く話せないのですが、イミグレでのビザの手続きや住居の契約、レストランでの注文などは全て英語で通じるため、フィリピン生活のハードルは低いと考えています。
4. 物価
移住先の国の物価も生活しやすさに直結するのでしっかり調べておきましょう。
特に、フリーランスとしての収入源が国外にある場合は、物価が高い国に移住すると生活が苦しくなるでしょう。
逆に移住先の国にクライアントがあり、そこからの収入をメインとする場合は、物価が高い国の方が報酬が多くなり暮らしやすくなりますよね。
基本的に先進国は物価が高く、開発途上国は低くなっています。
しかし、開発途上国でも主要都市は異常に物価が高い場合もあるので、移住前にエリア単位でしっかり確認しておくことをおすすめします。
5. 日本からの距離
永住目的として移住するのではなく、日本と移住先の国を行き来するような海外ノマドワーカーを目指すなら、日本からの距離も考えましょう。
遠くなればなるほど旅費がかかるので、なるべく近く国を選ぶのがいいですよ。
ただし、国によってはLCCが就航しているため低運賃で行き来できることもあります。
移住先の国と日本の双方に拠点を構えようと考えている方は、日本からのアクセスの良さもしっかりチェックしておいてくださいね。
アクセスの良さや移動費の安さを重視する場合は、フィリピンやマレーシアなどの東南アジアにある国がおすすめです。
6. 経済状況
海外ノマドワーカーとして海外移住することは、「ビジネスを行う」ということになります。
つまり、移住先の国の経済状況も重要なポイントです。
最初は移住国外のクライアントを相手にしたビジネスをするつもりでも、移住国内のクライアントと取引を始める可能性も0ではありませんよね。
ですので、経済的に安定した国を移住先として選ぶのがおすすめです。
ただし、ビジネス内容によっては経済的に安定していない後発開発途上国などでも活動できるので、あなたのビジネス内容によって最適な国を選んでください。
ITノマドなどの場合は開発途上国でもIT関連に力を入れている国があるので、こういった国へ移住するとビジネスを展開しやすいかもしれませんね。
経済的に安定している先進国は基本的にビザなどの関係で移住難易度が高いものの、経済発展中の開発途上国なら容易に移住できる国もあります。
7. 政治的な安定性
政治的な安定性も、海外ノマドワーカーとして注意すべきポイントです。
特に、ITノマドとして海外移住する場合は、政府がWebを検閲するような国に行ってしまうと大変になるでしょう。
また、政治が安定していないと外国人にとって不利な方へ法律が改正されたり、急に何らかの規制が実施されたりする可能性があります。
ビジネス活動における大きなリスクになるので、政治的な安定性についてもしっかり調べておきましょう。
絶対君主制や一党独裁制、軍事政権の国は政治的なリスクがあるので、状況を隅々まで確認することをおすすめします。
特に、永住目的の移住の場合は必須の条件といえるでしょう。
8. ビジネスチャンスの有無
フリーランスの海外ノマドワーカーとして海外移住をするのであれば、現地のビジネスチャンスについてもしっかり調べておきましょう。
国によっては日本ですでに行われているビジネスでも、現地では行われておらず、現地向けにアレンジしてビジネスを展開するだけで稼げることもあるでしょう。
また、それとは逆に、現地で行われているビジネスを日本で展開するという作戦もあるので、どんなビジネスチャンスがあるのかをしっかり調べておくのがおすすめです。
せっかく海外に長期滞在するのですから、さまざまな方向にアンテナを張っていれば、今まで思いつかなかったようなビジネスチャンスを掴めるかもしれませんよ。
海外ノマドワークの国選び、何を重視するべき?
ここまでで、海外ノマドワーカーとして海外移住先を選ぶために押さえておきたいポイントを8つ紹介しました。
とはいえ、すべての条件を満たす国はほぼないので、あなた自身が何を重視した国選びをするのかをはっきりさせて移住先を選びましょう。
滞在先の国の選び方に迷った際は、ぜひ次の順番で考えてみてください。
まず最重要なのはビザ取得の難易度
どこの国でも滞在に必要なビザが発給されなければ長期滞在することはできません。
ですので、まず重視すべきなのは長期滞在に必要なビザが問題なく取得できるどうかということです。
フリーランスビザや就労ビザの発給要件は国によってさまざまなので、あなたが要件を満たしているのかをあらかじめしっかり確認しましょう。
ビザ取得に問題がないことを確認したら、次に進みましょう。
あなたにとって重視すべきこととは?
次にチェックするのは、あなたが移住先の国に何を求めるのかというポイントです。
居住性を求めるのか、経済的な住みやすさを求めるのか、治安の良さを求めるのかなどによって選ぶ国が異なることでしょう。
なるべく滞在しやすい国を選ぶためにも、あなたが「海外ノマドワークにあたって何を求めているのか」をはっきりさせ、しっかりリサーチしてくださいね。
まとめ|海外ノマドという道で人生を充実させよう
特にIT系フリーランスの方は、居住地が職場に縛られないことがメリットの1つです。
せっかくフリーランスとして活動するなら日本国内だけでなく、海外でノマドワーカーとして働くことも視野に入れると、人生を充実させられますよね。
海外移住を検討している方の参考になれば幸いです!